名古屋高裁平成22年3月18日判決について

− 速報 − 

 名古屋高裁(高田健一裁判長)は、先の衆議院議員選挙の合憲性につき、まず、投票価値に2倍以上の較差が生じていることに対し、
「・・・(略)1票の投票権を持つ者と2票の投票権をもつ者とが生じることと同じことになるわけであって、実質的な1人1票制にも明確に反する」(判決文15頁2〜4行)と判示しました。「一人一票」の明示です。  そして、「本件区割規定において採用されている一人別枠方式は何ら合理性はない。そして、このように合理性のない1人別枠方式を採用した結果、投票価値に大きな較差をもたらすような本件区画規定を定めることは、国会の合理的裁量を超えていると判断されてもやむを得ない。」 (判決文17頁9〜12行)と述べ、「1人別枠方式」を採用した本件選挙を違憲・違法と判示しました。

→ 名古屋高裁平成22年3月18日判決文

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