一人一票(衆院)裁判

判決期日指定
2015年10月28日(水)最高裁大法廷弁論
これまでの大法廷判決
原告の主張
原審(高裁)判決
判決言渡しに立ち会おう!当日の流れ (予定)
(配布用チラシ)
判決期日指定
1人1票裁判(2014衆院)
最高裁大法廷判決期日指定
2015年11月25日(水)午後3時
判決速報 (判決全文) (判決骨子) (個別意見要旨) (多数意見要旨
1票が不平等な選挙では、
国民の多数意見が、
国会議員の多数意見と一致しません。
国民の多数意見≠国会議員の多数意見
✕ 国会議員主権国家
1人1票の選挙ではじめて、
国民の多数意見が、
国会議員多数意見になります。
国民の多数意見=国会議員の多数意見
○ 国民主権国家
日本が国民主権国家になる
唯一の手段が、
最高裁判所の1人1票判決です。
2015年10月28日(水)最高裁大法廷弁論
弁論当日は快晴で夏日のようでした。
午前中は山口弁護士グループの弁論が行われ、午後1時30分から、全国弁護士グループの弁論が行われました。
80名ほどの傍聴人が、弁論を見守りました。
原告側からは、
升永英俊弁護士、久保利英明弁護士、伊藤真弁護士、原告本人、の4名が意見陳述されました。
被告側からは、定塚誠指定代理人が弁論されました。
弁論後、霞ヶ関の司法記者クラブで記者会見が行われました。
会見の模様は、ビデオニュース・ドットコムさまが公開してくださっています。
とても有り難いです。
【ビデオニュース・ドットコム「一票の格差訴訟」国側の主張は時代に逆行 升永英俊弁護士らのグループが会見」20151028】 http://www.videonews.com/press-club/151028-vote/

(傍聴人によるサマリー)
  • ·「選挙は違憲状態、選挙は有効」との違憲状態判決は、裁判官が、憲法98条1項、56条2項、1条、前文第1文を含む104ヶの憲法の条規が『規範』であることを、頭で理解するか、腹の底から理解するかの差によると推察する。2009年からこの1人1票裁判を初めた私(升永)が、『憲法が規範』と腹の底から理解したのは、ここ一年ぐらいだった。
  • ·自民党憲法改正案98、99条(緊急事態宣言条項)は、人権を停止し得る恐るべき効力を持つ。ヒトラーは、大統領の緊急事態宣言により、司法手続きなしで数日間で5000人の逮捕・予備拘束等を行い、人権を停止した。自民党憲法改正案98、99条を含む憲法改正の発議が、(平成26年大法廷判決で5人の最高裁判事が、国会活動の正統性がないとした)国会議員を含む国会議員の2/3によって行われることが目前(来年7月)に迫っている。これを防げるのは最高裁しかない。同改正案98、99条の憲法改正があるので、今回の裁判の重要性は、これまでの選挙裁判とは全く別次元で高い。
  • ·ドイツ憲法には違憲立法審査権がなかった。その結果、ヒットラーの独裁を防げなかった。米国憲法には違憲立法審査権はなかったが米国は判例で違憲立法審査権を作り、それを行使した。その結果、米国で独裁国家はできていない。日本国憲法には違憲立法審査がある。それを使うか使わないかだ。現行憲法98条1項、99条、81条により、最高裁は、「違憲」の判決を言渡すよう義務づけられている。
(傍聴人によるサマリー)
  • ·少数の国民が多数の国会議員を選ぶ、1人0.6票選挙で選ばれた国会議員の多数決で法律を作る今の日本のガバナンスは機能していない。
  • ·憲法改正が迫っている今、司法が、「司法消極主義」をもって立法府や行政府に媚びる事は許されない。人口比例選挙を否定する自民党改正案が成立すれば、今後この裁判はできなくなる。
  • ·【山口繁元最高裁長官の『安保法は違憲』との発言に関連して】現職の最高裁裁判官しか、憲法判断を最終的に決定する人物はいない。
  • ·最高裁判所の司法消極主義は、明日の司法をも閉ざすであろう。 最高裁が憲法に定められた権限を行使しなければ、司法を志す後継者もいなくなる。司法の未来のためにも、敢然として違憲無効判決を出すべきである。
(傍聴人によるサマリー)
  • ·最大較差2倍未満であれば違憲ではないとの主張は誤りであることの確認(平成23年大法廷判決)
  • ·憲法の予定する司法権と立法権の関係性において、司法が立法に委ねる前提は、立法府が民主的正統性のある国会議員により構成される国会であるところにある。現在は投票価値の不平等選挙で選ばれた民主的正統性がない国会議員により立法府が構成されているので、そもそも司法権と立法権の関係性の前提を欠く。
  • ·司法が、自浄能力のない国会に対応を委ね続ければ、司法に対する国民の信頼はなくなり、裁判所は戦前のような二流官庁に成り下がることを意味する。そのようなことはあってはならない。
  • ·国民の主権者意識が高まってきている。だからこそ、今回、295の全選挙区で原告が立った。今でこそ、立憲主義の唯一の擁護者である裁判所に、その責務を果たして欲しい。
  • 0増5減(1人0.6票の選挙)の本件選挙では、国民の多数ではなく、少数である42%が国会議員の多数を選べる(別紙2)。

    国民の多数決原則が担保されない0増5減選挙を、何千回、何万回行ったところで、選挙は、国会活動の民主的正統性の根拠にはならない。

    選挙が国民主権と無縁となった原因を突き詰めていくと、非人口比例選挙を積極的に容認しつづけた最高裁判決にたどりつく。

    今年7月に来日した、米国・連邦最高裁・ロバーツ長官は、会見で、次の最高裁長官としての重い覚悟を述べられた。

    「他の政治機構に影響する問題も時に判決しなくてはならないが、憲法の下で独立し、最善の努力をしている」

    来年の憲法改正で、民主的正統性のない国会議員の発議により、非人口比例選挙を認める憲法改正が行われれば、日本は、事実上、国民主権国家ではなくなる。

    今回1人1票の原則を否定する各裁判官は現行憲法の下に生きる1億2千万人の国民と、将来、非国民主権国家で生きていく数十億人の日本国民に対する重い説明責任を負っている。

    ロバーツ長官は、日本の最高裁について、「公明正大さ、独立した健全な判断をすることを確信している」と発言されている(別紙1)。

    私も、この大法廷が、1人1票の判決を言渡し、日本が「法の支配」の国であることを確信している。

    これまでの大法廷判決
    過去の1人1票裁判:
    一人一票(2009衆院)裁判
    一人一票(2010参院)裁判
    一人一票(2012衆院)裁判
    一人一票(2013参院)裁判
    原告の主張
    裁判での選挙人の主張は、こちら↓で閲覧できます。
    升永ブログ(http://blg.hmasunaga.com/main/
    原審(高裁)判決
    裁判所 対象選挙区 判決期日
    (2015/H27年)
    判決文 備考
    札幌高裁2民
    (佐藤道明裁判長)
    北海道1〜12区 4/24(金)11:30 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    仙台高裁2民
    (古久保正人裁判長)
    青森1〜4区、
    岩手1〜4区、
    宮城1〜6区、
    福島1〜5区、
    山形1〜3区 
    4/9(木)15:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    仙台高裁秋田支部
    (山田和則裁判長)
    秋田1〜3区  3/24(火)13:30 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    (1人1票判決)
    東京高裁11民
    (大段亨裁判長)
    茨城1〜7区、
    栃木1〜5区、
    群馬1〜5区、
    埼玉1〜15区、
    千葉1〜13区、
    東京1〜25区、
    神奈川1〜18区、
    新潟1〜6区、
    山梨1、2区、
    長野1〜5区、
    静岡1〜8区 
    3/19(木)15:00 (全文)(要旨)(骨子) 合憲
    名古屋高裁3民
    (揖斐潔裁判長)
    愛知1〜14区、
    岐阜1〜5区、
    三重1〜5区 
    3/20(金)15:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    名古屋高裁金沢支部
    (内藤正之裁判長)
    富山1〜3区、
    石川1〜3区、
    福井1、2区 
    3/25(水)13:30 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    大阪高裁3民
    (志田博文裁判長)
    滋賀1〜4区、
    京都1〜6区、
    大阪1〜19区、
    兵庫1〜12区、
    奈良1〜4区、
    和歌山1〜3区 
    3/23(月)午前11:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    広島高裁2民
    (野々上友之裁判長)
    広島1〜7区、
    山口1〜4区 
    3/24(火)午前10:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    広島高裁岡山支部
    (片野悟好裁判長)
    岡山1〜5区  4/28(火)11:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    広島高裁松江支部
    (塚本伊平裁判長)
    鳥取1〜2区、
    島根1〜2区 
    3/25(水)午前10:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    高松高裁4民
    (生島弘康裁判長)
    徳島1、2区、
    香川1〜3区、
    愛媛1〜4区、
    高知1、2区 
    3/25(水)13:30 (全文)(要旨)(骨子) 合憲
    福岡高裁2民
    (高野裕裁判長)
    福岡1〜11区、
    佐賀1、2区、
    長崎1〜4区、
    熊本1〜5区、
    大分1〜3区 
    3/25(水)13:30 (全文)(要旨)(骨子) 違憲
    (1人1票判決)
    福岡高裁宮崎支部
    (佐藤明裁判長)
    宮崎1〜3区、
    鹿児島1〜5区 
    3/27(金)13:30 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    (1人1票判決)
    福岡高裁那覇支部
    (須田啓之裁判長)
    沖縄1〜4区  3/26(木)14:00 (全文)(要旨)(骨子) 違憲状態
    判決言渡しに立ち会おう!当日の流れ (予定)   (配布用チラシ)
    弁論期日同様、期日前にプチパレードを予定しております。
    国会前庭 (北地区)内 尾崎記念時計塔下集合 !

    [ ちらしを拡大 ]
    2015/10/28の1人1票裁判(2014衆院)最高裁弁論期日では、80名以上が弁論を傍聴し、大いに盛り上がりました。
    判決期日当日はメディアの注目が最も高くなります。より多くのサポーターの方々にご参加いただけますと幸いです。
    国民主権国家誕生を期して、サンプラザ中野くんの応援歌「 ONE for ONE 〜 #ippyoの歌〜」で、歓声パレードです!
    集合 13:15(予定)
    国会前庭(北地区)内尾崎記念:時計塔下にお集まり下さい。
    出発 13:20(予定) 
    パレード・記念撮影終了後、傍聴整理券配布場(南門)へ
    整理券配布開始時間及び〆切り時間は、前日最高裁より発表されます。
    → 抽選の結果、当選の方々は、裁判所の指示に従い裁判所内へ。
    法廷内は、@貴重品とA筆記用具しか持ち込めません。
    カバンはロッカーに預けることになります。
    開廷のおよそ15分前には着席
    15:00
    最高裁大法廷判決言渡し
    2014.12.14施行衆議院議員総選挙に関する全ての選挙無効事件の判決がまとめて言い渡されます。
    15:15
    終了予定
    15:45
    旗だし(最高裁判所正門前にて)予定
    旗だし後、弁護士グループは、司法記者向けの記者会見のため、東京高裁の司法記者クラブへ移動。(記者会見)
    [ページトップへ戻る]